
「黒川温泉(くろかわおんせん)」
熊本県阿蘇郡南小国町、標高700mの山あいにある温泉郷です。
この温泉地の最大の特徴は、30軒ほどの旅館全体が「道は廊下、宿は客室」という一つの「宿」として統一されていること。
歓楽的な要素や派手な看板を排し、自然と調和した景観を守り続けています😊✨
「入湯手形」を使った湯めぐり文化発祥の地でもあり、ミシュラン・グリーンガイドで紹介されたことでも知られています。
坂道が多い温泉街ですが、中心部には駐車場も整備されています。
この記事では、
🍀黒川温泉の「入湯手形」の魅力
🍀なぜ黒川温泉がこれほど人気なのか? その理由
🍀アクセスや駐車場
🍀見どころ5選
🍀観光の疑問(日帰り・ベストシーズン)など盛り沢山でお送りします!
この記事を読めば、黒川温泉の散策と湯めぐりをより楽しめますよ~😊♨️
※黒川温泉は「千と千尋の神隠し」のモデルと言われることがありますが、公式なモデルではありません。
ただし、そのノスタルジックな雰囲気は多くのファンを魅了しています。
黒川温泉 散策の基本情報

入浴料・営業時間について
料金や営業時間・入浴時間については各施設によって異なるため、事前に確認されることをお勧めします。
黒川温泉の散策自体は無料で、時間は終日可能です。
温泉(露天風呂)に入浴する場合は、各旅館で料金を支払うか、「入湯手形」の購入が必要です。
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- 温泉街の散策:
終日可能(無料)
(各店舗・旅館の営業時間は異なります)
- 温泉街の散策:
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- 入湯手形(湯めぐり):
【有料:大人 1,500円(税込)、子ども 700円(税込)】
好きな旅館3軒
(もしくは2か所+飲食・土産利用)の露天風呂に入浴可能。
有効期間:購入から6ヶ月間
- 入湯手形(湯めぐり):
- 日帰り入浴(1ヶ所ごと):
【有料:700~1,500円程度】
※旅館により異なります。 - 日帰り入浴の利用時間:
8:30~21:00(旅館ごとに異なるため要確認)
入湯手形は、温泉街の中心にある「べっちん館(ビジターセンター)」や各旅館のフロントで購入できますよ✨
プレミアム手形もあるみたいなので、受付の方に尋ねてみてください😊
入浴するときに、入湯手形にスタンプを押してもらうようになっています。
散策の所要時間とモデルコース
黒川温泉は坂道が多く、見どころが点在しています。目的に合わせて計画を立てましょう。
目的別 所要時間の目安
- 温泉街の散策・食べ歩きコース:
1時間~1.5時間
(温泉には入らず、中心部の雰囲気を楽しむ)
- 日帰り湯めぐりコース:
3時間~4時間
(入湯手形で2~3ヶ所の温泉を巡り、散策も楽しむ)
- 宿泊でのんびり満喫コース:
1泊2日
(宿の温泉と食事、翌日の湯めぐりや散策をゆっくり楽しむ)
【3時間】日帰り湯めぐり定番コース
初めて訪れる方におすすめの、湯めぐりと散策を効率よく楽しむコースです。
- べっちん館・駐車場(滞在15分):
入湯手形を購入し、マップで行きたい温泉をチェック
- 湯めぐり(1~2軒)(滞在1.5時間):
川沿いの宿や、洞窟風呂など個性的な温泉を体験
- 温泉街散策・食べ歩き(滞在1時間15分):
「いご坂」周辺でスイーツや名物グルメを堪能
【湯めぐり・散策の服装】
温泉街は急な坂道や石畳が多いです。スニーカーなど歩きやすい靴は必須です。
また、湯めぐりをする際は、タオルを持参しましょう(多くの旅館でタオルは有料レンタルまたは販売です)。入湯手形は首から下げられるので便利です。
黒川温泉 アクセスと駐車場
黒川温泉へのアクセスは、福岡・熊本方面からの直行バスか、車(レンタカー)が便利です。最寄りの鉄道駅からは距離があるため注意が必要です。
所要時間は目安です。
交通状況やバスの乗り継ぎ時間により変動するため、時間に余裕を持ってお出かけください。
冬季は積雪や凍結の可能性があるため、車で行く場合はタイヤ(スタッドレス)装備や道路情報の事前チェックを必ず行ってください。
公共交通機関でのアクセス
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- 東京からのアクセス:
飛行機:羽田空港 → 阿蘇くまもと空港(約1時間40分)。
空港から「九州横断バス(予約制)」で黒川温泉まで約1時間50分。
または空港からレンタカーで約1時間30分。新幹線:東京駅 → 博多駅(約5時間)。
博多駅(博多バスターミナル)から下記参照。
- 東京からのアクセス:
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- 大阪からのアクセス:
新幹線:新大阪駅 → 博多駅(約2時間30分)。
博多駅(博多バスターミナル)から下記参照。
- 大阪からのアクセス:
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- 福岡からのアクセス:
高速バス(直行):
博多バスターミナル・福岡空港国際線ターミナル → 黒川温泉(予約制・約2時間30分~3時間)。
※これが最も便利です。
- 福岡からのアクセス:
車でのアクセスと駐車場
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- 福岡方面から:
九州自動車道「日田IC」から国道212号・442号経由で約1時間10分。
- 福岡方面から:
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- 熊本方面から:
九州自動車道「熊本IC」から国道57号(ミルクロード)・国道442号経由で約1時間30分。
- 熊本方面から:
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- 大分方面から:
大分自動車道「湯布院IC」からやまなみハイウェイ経由で約1時間15分。
駐車場について:
温泉街の中心部に「べっちん館(ビジターセンター)」の駐車場(無料・約70台)や、その他複数の無料・有料駐車場があります。
ただし、シーズン中は混雑するため、早めの到着がおすすめです。 - 大分方面から:
黒川温泉周辺にはいくつかの共同駐車場や旅館専用駐車場があります。
無料の駐車場・有料の駐車場が混在しており、料金や台数は場所により異なります
(例:ある旅館の駐車場は30台の案内があるなど)。
駐車台数や料金は各駐車場で確認をお願いします。
黒川温泉 周辺マップ
名称:黒川温泉(黒川温泉観光旅館協同組合)
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594-3
〇べっちん館(ビジターセンター)
〇いご坂 〇駐車場
下記の地図で詳しい位置を確認できます。
黒川温泉 必見の観光スポット5選

黒川温泉で絶対に外せない、代表的な見どころ(体験)を5つご紹介します。
① 入湯手形(湯めぐり体験)
黒川温泉の代名詞。1枚1,500円の手形(杉でできています)で、25~27ヶ所以上の加盟旅館から3軒を選んで露天風呂に入浴できます。
洞窟風呂、絶景の立ち湯、川の真横の温泉など、個性豊かな温泉を「はしご」できるのが最大の楽しみです。
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺(黒川温泉観光旅館協同組合 加盟旅館)
② いご坂・川端通り(温泉街の中心部)
黒川温泉で最も風情があるメインストリート。黒川の渓流沿いに旅館や土産物屋、カフェが並びます。
特に「いご坂」は、石畳の急な坂道で、浴衣姿で歩く人が行き交う人気の撮影スポット。
食べ歩きグルメもこの周辺に集中しています。
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川
③ 湯あかり(冬の風物詩)
毎年冬(2024年12月21日〜2025年3月31日開催)に開催されるライトアップイベント。
約300個の丸い「鞠灯篭」と、筒状の竹灯籠が川端通りや温泉街を幻想的に照らし出します。
湯けむりと柔らかな光が織りなす風景は息をのむ美しさで、この時期は最も多くの観光客で賑わいます。
◉ライトアップ時間:17:00〜21:30(例年)
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺(川端通り周辺)
開催日程・点灯時間・イベントの内容(横丁の実施など)は年度ごとに変わるため、訪問の際は必ず公式告知(黒川温泉観光旅館協同組合等)で最新情報を確認してください。
④ べっちん館(ビジターセンター)
温泉街の中心にある観光案内所。入湯手形はここで購入するのがスムーズです。
各旅館の露天風呂の写真や特徴が展示されており、「どこの温泉に入ろうか?」と作戦会議をするのに最適。
大きな駐車場も併設されているため、散策の拠点となります。
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594-3
⑤ パティスリー麓(食べ歩きグルメ)
温泉街の食べ歩きで外せない人気スイーツ店。
名物の「塩麹シュークリーム」は、注文を受けてからクリームを詰めるサクサク食感がたまりません。
湯めぐりの合間の糖分補給にぴったりで、常に行列ができている人気スポットです。
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6610-1
黒川温泉 観光のベストシーズン

| 季節 | 見どころ | 特徴 |
|---|---|---|
| 春 4~5月 |
新緑 | 温泉街が鮮やかな新緑に包まれます。気候が良く、坂道の多い温泉街の散策や湯めぐりに最も快適な季節です。 |
| 夏 7~8月 |
避暑 川遊び |
標高が高いため、市街地より涼しく過ごせます。渓流の音を聞きながらの露天風呂は最高。夕涼みにも最適です。 |
| 秋 10~11月 |
紅葉 | 温泉街や周辺の山々が赤や黄色に色づきます。黒い建物と紅葉のコントラストが見事で、落ち着いた散策が楽しめます。 |
| 冬 12~3月 |
湯あかり 雪景色 (ベスト) |
一年で最も幻想的な季節。「湯あかり」イベントが開催され、温泉街が竹灯籠の光に包まれます。雪が降れば、雪見露天も楽しめます。 |
黒川温泉 観光の魅力3選

黒川温泉が「日本一の温泉地」と称賛されることもある、3つの大きな魅力をご紹介します。
街全体が「一つの宿」という統一感
黒川温泉の最大の魅力は、「黒川温泉一旅館」というコンセプト。派手なネオンや看板を排除し、すべての建物が自然に溶け込むよう黒や茶色を基調に統一されています。
これにより、温泉街全体がまるで一つの高級旅館の敷地内であるかのような、静かで上質な非日常感を味わうことができます。
「入湯手形」で実現する究極の湯めぐり
この温泉地を有名にしたのが「入湯手形」です。1枚1,500円で3軒の露天風呂に入れるこのシステムにより、宿泊客も日帰り客も、他所の宿の温泉を気軽に楽しめます。
宿ごとに泉質や趣が異なるため、自分好みの温泉を探して「はしご」するワクワク感は、黒川温泉でしか味わえない特別な体験です。
幻想的な冬の風物詩「湯あかり」
冬の「湯あかり」は、この温泉地の人気を不動のものにしたイベントです。日没後、川沿いに設置された無数の竹灯籠に明かりが灯ると、湯けむりと相まって息をのむほど幻想的な風景が広がります。
この景色を見るためだけに冬の黒川を訪れる人が後を絶たない、日本屈指の冬の絶景です。
黒川温泉 観光のQ&A

黒川温泉に訪れる方が疑問に思うことをQ&A形式でまとめました。
Q. 黒川温泉の何がそんなにいいのですか? なぜ人気?
A. 「街全体が一つの宿」という統一された景観と、「入湯手形」による湯めぐり文化が最大の魅力です。
バブル期にも派手な開発をせず、あえて自然と調和するノスタルジックな雰囲気を守り続けた結果、他の温泉地にはない「本物の温泉情緒」が生まれ、高い人気を誇っています。
Q. 黒川温泉は何県何市ですか?
A. 熊本県阿蘇郡南小国町(みなみおぐにまち)にあります。
「市」ではなく「町」に属しており、阿蘇山の北側の山間部、大分県との県境近くに位置しています。
Q. 日帰り入浴の料金は? おすすめの旅館は?
A. 「入湯手形」が1,500円(3ヶ所)、1ヶ所ごとの入浴料は700円~1500円程度です(施設によって異なる)。
日帰りでは、川沿いで開放的な「旅館こうの湯」、深い洞窟風呂が名物の「新明館」、絶景の立ち湯がある「いこい旅館」(※入湯手形不可の場合あり)などが特に人気です。
Q. 黒川温泉のベストシーズンはいつですか?
A. 一番人気があるのは、幻想的な「湯あかり」が開催される冬(12月~3月頃)です。
また、気候が良く散策しやすい新緑の春(4月~5月)や、紅葉が美しい秋(10月~11月)もおすすめです。
Q. 家族風呂(貸切風呂)はありますか?
A. はい、多くの旅館にあります。
宿泊者専用の場合と、日帰りでも利用できる場合があります。カップルや家族でプライベートに温泉を楽しみたい場合は、事前に各旅館の公式サイトで日帰り貸切風呂の有無を確認することをおすすめします。
Q. 熊本で絶対食べるべきものは?
A. 黒川温泉周辺や阿蘇エリアでは、「あか牛」のステーキや丼が有名です。また、熊本名物の「だご汁」(小麦粉の団子が入った味噌汁)も、温泉街の食事処で味わえます。
Q. 「黒川温泉 事件」という検索がありますが?
A. 目立った大きな事件の報道は見当たりません(※最新の報道・自治体発表をご確認ください)。
まとめ
熊本・阿蘇が誇る、情緒あふれる温泉郷「黒川温泉」
「街全体が一つの宿」という統一された景観、入湯手形で巡る個性豊かな露天風呂、そして冬を彩る幻想的な湯あかりは、他では決して味わえない特別な体験です。
特に冬の「湯あかり」の時期は、寒さも忘れるほどの絶景が待っています。
日帰りでも十分楽しめますが、ぜひ宿泊して、朝晩の静かな温泉街の雰囲気も味わってみてください。
この記事を参考に、自然と一体になれる黒川温泉の旅を存分に楽しんでくださいね~😊👋
💡RAKO's TIP:黒川温泉に行くときの参考に!
黒川温泉は、下記の『熊本県のひとり旅』モデルコースに登場します。
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💡RAKO's TIP:熊本の観光名所です✨