
「高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)」
東京都八王子市、都心から約1時間で行ける人気の高尾山。
薬王院は中腹にあり、約1,280年の歴史(天平16年・744年の開山)を誇る由緒正しいお寺です。
正式名称は「髙尾山薬王院有喜寺(ゆうきじ)」といい、現在は真言宗智山派の大本山として知られています。
天狗が住む山としての伝説や、強力なパワースポットとしても有名で、登山者だけでなく多くの参拝者がそのご利益を求めて訪れる特別な場所なんですよ😊✨
この記事では、
高尾山薬王院のアクセス、見どころ、ご利益、御朱印、さらには多くの人が抱く疑問まで、初めて訪れる方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、高尾山薬王院への散策や参拝が何倍も楽しくなるはずです😊⛰️
高尾山薬王院 参拝の基本情報

拝観料・入場料について
高尾山薬王院の境内への入場料や拝観料は無料です。
誰でも自由に参拝し、歴史ある建物を巡ることができます。
ただし、御護摩修行の祈祷料や、御朱印、お守りなどをいただく際には別途費用が必要です。
(護摩(お護摩)の厳修時間や参加方法(受付所で申込)は公式サイトで確認
参拝の所要時間とモデルコース
薬王院は高尾山の中腹にあり見どころも多いため、時間に余裕を持った計画がおすすめです。
ここでは代表的なルートの所要時間をご紹介します。
ルート別 所要時間の目安
- ケーブルカー高尾山駅から薬王院まで:
徒歩 約20分~30分
(定番の1号路を歩くコースです) - 薬王院の境内散策:
30分~60分
(見どころが多く、ゆっくり巡ると1時間ほどかかります) - 薬王院から高尾山山頂まで:
徒歩 約20分~30分
(最後の登り坂が続きます)
【定番】ケーブルカー利用モデルコース
ケーブルカーやリフトを使い、薬王院と山頂を手軽に楽しみたい方向けのコースです。
- 高尾山口駅
京王線で到着後、ケーブルカー乗り場へ(徒歩5分) - ケーブルカー乗車(約6分)
日本一の急勾配を体験!
鉄道(ケーブルカーの線路)では日本一の急勾配なんですよ😆 - 高尾山薬王院(滞在60分):
ケーブルカー駅から1号路を歩き、天狗像やパワースポットを巡りながら参拝 - 高尾山山頂(滞在30分):
薬王院からもうひと頑張り。山頂からの絶景を楽しむ
周辺の食事処と名物グルメ

薬王院では、予約制で本格的な精進料理をいただくことができます。お蕎麦や天狗をモチーフにした御膳などがあり、特別な体験ができます。
また、ケーブルカー高尾山駅周辺や薬王院へ向かう1号路の道中には、名物の「とろろそば」や「天狗焼」「ごまだんご」などを味わえるお店が数多くあります。
【精進料理のポイント】
薬王院の精進料理は、基本的に事前予約(2名以上、2日前まで)が必要です。料金はコースによって異なりますが、3,000円前後から用意されています。
例:天狗膳 約3,300円、髙尾膳 約4,400円、季節メニュー「もみじ膳」2,900円等
紅葉シーズンなどは大変混み合うため、早めの予約がおすすめです。公式サイトで詳細を確認してみましょう。
高尾山薬王院 アクセス方法
高尾山薬王院は山の中腹にあるため、まずは麓の「高尾山口駅」を目指します。
そこからケーブルカーやリフト、または登山道を歩いて向かいます。
所要時間は目安です。
土日祝日や紅葉シーズンはケーブルカーなどが大変混雑しますので、時間に余裕を持ってお出かけください。
電車でのアクセス
薬王院への最寄り駅は、京王高尾線「高尾山口駅」です。
- 新宿駅から京王線 特急を利用
「高尾山口駅」まで乗り換えなしで約50分。
高尾山口駅からは、ケーブルカー乗り場「清滝駅」またはリフト乗り場「山麓駅」まで徒歩約5分です。
車でのアクセスと駐車場
- 都心方面から:
首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 高尾山IC から国道20号経由で数分〜十数分(交通状況により変動)
麓の駐車場を利用:
高尾山には専用駐車場がいくつかありますが、収容台数が少なく、休日はすぐに満車になります。
公共交通機関の利用が最もおすすめです。
車で行く場合は、朝早くに到着するか、周辺のコインパーキングも探しておくと安心です。
ケーブルカー・リフトでのアクセス
中腹まで一気に登れる便利な乗り物です。どちらも「高尾山口駅」から徒歩5分の場所に乗り場があります。
-
- ケーブルカー:
麓の「清滝駅」から中腹の「高尾山駅」まで約6分。
- ケーブルカー:
-
- エコーリフト:
麓の「山麓駅」から中腹の「山上駅」まで約12分。
ケーブルカーの「高尾山駅」から薬王院までは、舗装された1号路を歩いて約20分です。
- エコーリフト:
登山でのアクセス(1号路)
高尾山には複数の登山コースがありますが、薬王院へ参拝するためのメインルートは「1号路(表参道コース)」です。
麓から1号路を歩いて薬王院を目指す場合、約60分~90分かかります。道はほとんど舗装されていますが、坂道が続くので歩きやすい靴が必須です。
高尾山薬王院 周辺マップ
1. 高尾山薬王院
住所:東京都八王子市高尾町2177
2. 京王線 高尾山口駅
住所:東京都八王子市高尾町2241
3. 高尾山ケーブルカー 清滝駅(ふもと)
住所:東京都八王子市高尾町2205
4. 高尾山ケーブルカー 高尾山駅(山上)
住所:東京都八王子市高尾町
5. 高尾山 山頂
住所:東京都八王子市高尾町
高尾山薬王院 3つのご利益

高尾山薬王院が多くの人々を惹きつけてやまない3つの大きなご利益と魅力をご紹介します。
① 飯縄大権現の強力な「開運・厄除け」
薬王院の御本尊の一尊である「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」は、あらゆる災難を除き、開運をもたらす強力な力を持つとされています。
戦国武将からも篤く信仰されたそのパワーは、厄除け、火難除け、家内安全など、幅広い願い事に通じると言われ、多くの参拝者がそのご利益を求めて訪れます。
② 天狗が導く「諸願成就」
飯縄大権現の眷属(けんぞく=お使い)とされる天狗は、人々の願いや善行を神様に届けてくれる存在と信じられています。
境内にある大小さまざまな天狗像は、その力の象徴です。「願叶輪潜」などのパワースポットで天狗の力を借りれば、商売繁盛や学業成就、良縁など、さまざまな願いが叶うと言われています。
③ 自然の力で「心身浄化」
薬王院は高尾山の豊かな自然に抱かれた場所にあり、訪れるだけで心が洗われるような清らかな気に満ちています。
樹齢数百年の杉並木が続く参道を歩き、「六根清浄石車」で心を清める。山岳信仰の聖地ならではの自然のエネルギーを感じることで、日々の疲れが癒され、心身ともにリフレッシュできるのも大きな魅力です。
高尾山薬王院 境内の見どころ7選

歴史ある薬王院の境内には、ご利益を授かれるパワースポットや、天狗信仰にまつわる見どころが満載です。
1. 四天王門(してんのうもん)
境内へ入る最初の門。持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王像が安置されており、仏法を守護しています。カラフルで迫力ある姿は必見です。
住所:東京都八王子市高尾町2177
2. 仁王門(におうもん)と天狗像
本堂へ向かう途中にある大きな門。ここには薬王院のシンボルである大天狗・小天狗の像が安置されています。天狗の迫力ある表情は人気の撮影スポットです。
住所:東京都八王子市高尾町2177
3. 大本堂(だいほんどう)
薬王院の中心となるお堂で、御本尊の薬師如来をもとに、現在は飯縄大権現が主要な信仰対象となっています。ここでは御護摩修行が行われ、多くの参拝者が祈願に訪れます。色鮮やかな彫刻も見事です。
住所:東京都八王子市高尾町2177
4. 飯縄権現堂(いづなごんげんどう)
大本堂のさらに奥にある、もう一つの御本尊「飯縄大権現」が祀られているお堂。豪華絢爛な装飾が特徴で、薬王院の中でも特に強いパワーを持つとされる場所です。
住所:東京都八王子市高尾町2177
5. 願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)
大きな石の輪をくぐり、その先にある大錫杖(だいしゃくじょう)を鳴らして願うと、願いが叶うと言われる人気のパワースポット。多くの人が列を作ります。
住所:東京都八王子市高尾町2177
6. 六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)
人間の六根(目、耳、鼻、舌、身、意)を清める石の車。これを回しながら「懺悔懺悔 六根清浄(ざんげざんげ ろっこんしょうじょう)」と唱えると、心身が浄化されると言われています。
住所:東京都八王子市高尾町2177
7. 奥之院 不動堂(おくのいん ふどうどう)
飯縄権現堂のさらに上、山頂へ向かう途中にあるお堂。高尾山の開山に関わった行基菩薩が手掛けたとされる不動明王像が祀られています。静かで厳かな雰囲気の場所です。
住所:東京都八王子市高尾町2177
高尾山薬王院 観光のベストシーズン

| 季節 | 見どころ | 特徴 |
|---|---|---|
| 春 3~5月 |
新緑 桜 |
木々が芽吹き、鮮やかな新緑が境内を包みます。山桜も美しく、気候も良いためハイキングに最適な季節です。 |
| 夏 6~8月 |
深緑 涼風 |
緑が最も濃くなる季節。都心より涼しく、木陰が心地よいです。ビアガーデン「高尾山ビアマウント」も人気です。 |
| 秋 10~12月 |
紅葉 (ベスト) |
一年で最も賑わう季節。11月中旬頃に見頃を迎え、薬王院の境内や山全体が美しい赤や黄色に染まります。 |
| 冬 1~2月 |
冬景色 初詣 |
空気が澄んで、山頂から富士山が最も綺麗に見える季節。元旦から多くの初詣客で賑わい、厳かな雰囲気を味わえます。 |
高尾山薬王院 よくある質問 Q&A

高尾山薬王院に初めて訪れる方が疑問に思うことをQ&A形式でまとめました。
Q. 薬王院はなんの神様を祀っていますか?
A. 薬王院には二つの御本尊があります。一つは開山の際に祀られた「薬師如来(やくしにょらい)」で、病気平癒のご利益で知られます。
もう一つは、後に中心的な信仰対象となった「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」で、開運や厄除けなど幅広いご利益があります。
(薬師如来をもとに、現在は飯縄大権現が主要な信仰対象となっています。)
Q. 薬王院の護摩の厳修時間は?
A. 護摩修業は毎日行われています。時間は、公式サイトで確認できます。
Q. ケーブルカー駅から薬王院まで何分かかりますか?
A. ケーブルカーの「高尾山駅」から、徒歩で約20分~30分です。参道である1号路を歩きます。
途中には茶屋や見どころもあり、景色を楽しみながら歩くことができます。
Q. 薬王院から山頂まではどのくらいですか?
A. 薬王院の最も奥にある飯縄権現堂から、高尾山の山頂までは徒歩で約20分~30分です。最後に少し急な階段や坂道があります。
Q. 御朱印はどこでもらえますか? 種類はありますか?
A. 御朱印は大本堂の隣にある「御朱印受付」でいただくことができます。
通常は御本尊である「飯縄大権現」の御朱印がいただけます。季節限定や行事限定の特別な御朱印が頒布されることもあります。
Q. 登山はどのコースがおすすめですか?
A. 薬王院へ参拝するのが目的なら、メインルートである「1号路」がおすすめです。
道が広く舗装されており、初めての方でも安心して歩けます。体力に自信のない方は、無理せずケーブルカーを利用しましょう。
Q. 高尾山薬王院の読み方は?
A. 「たかおさん やくおういん」と読みます。正式名称の「髙尾山薬王院有喜寺」は「たかおさん やくおういん ゆうきじ」です。
まとめ
都心からのアクセスも抜群な、自然と信仰が融合したパワースポット「高尾山薬王院」
1200年以上の歴史が息づく境内には、天狗の伝説や強力なご利益を授かれる場所がたくさんあり、訪れるたびに新しい発見があります。
特に、燃えるような紅葉に彩られる秋の景色は圧巻の一言です。
ケーブルカーを使えば気軽に、また自分の足で登れば達成感と共に、その神聖な空気に触れることができます。
この記事を参考に、あなたもぜひ高尾山の豊かな自然の中で、心身ともにリフレッシュする特別な時間を過ごしてみてくださいね~😊👋
掲載情報について
提供する情報はインターネット上で公開されている情報を元にしていますが、情報は変動する可能性があります。
情報は、執筆時点での最新情報となります。
※拝観時間や行事予定は変更される場合があります。
※訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
※交通時刻や運賃は改正されることがあります。
電車・ケーブルカーは必ず公式時刻表で確認するようにしましょう!
💡RAKO's TIP:こちらの記事も役立ちますよ😊
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